リスク risk 2003 12 10

 2004年のリスクとは何か。
まず最初に、ドル安です。
アメリカは、経常赤字、財政赤字、家計の赤字、イラクでの赤字と、
4つの赤字があります。
この4つの赤字の、ひとつでも爆発すると、残り全部が、爆発するでしょう。
テロの問題が、よく取り上げられますが、
テロよりも、こちらの方が大きな問題です。
テロ問題よりも、金融問題の方が大きい。
 ドルを買い支えた日本も、そろそろ、軍資金が底をつき、
また、体力的にも、そろそろ限界です。
日銀の資産内容が、かつてないほど劣化しています。
それでも、円高になるのですから、ドルが弱いのです。
今後は、アメリカ国債を売却して、ドル買いの資金とする事態もあり得ます。
 日本に替わって、ドルを買い支える国はどこか。
中国が考えられます。
しかし、中国にもリスクがあります。
人口が多いということは、チャンスでもありますが、リスクでもあります。
人口が多いということは、食糧問題、エネルギー問題に直結します。
万が一、天候不順が大きなものになりますと、食糧危機が発生します。
また、中国人が、欧米人のような生活を望んだ時に、エネルギー問題が発生します。
おそらく、石油不足が大きな問題となります。
さらに、政治リスクが考えられます。
中国において、インターネット人口の拡大、携帯電話人口の拡大は、
爆発に近いものがあります。
中国の格言に、
人の口を塞ぐのは、ダムを造るよりも危険であるという格言があります。
旧来型の古い指導者は、国を治めることは困難になるでしょう。
こうなったら、政治の原点に戻るべきです。
孔子の思想か、墨子の思想を、政治に生かすべきです。
 さらに、誰でも知っていることですが、中東の混乱があります。
パレスチナ問題とイラク問題です。
この2つの問題を解決しないと、大きな戦争の導火線になります。
パレスチナ紛争も、イラク戦争も、
単なる歴史の一コマになってしまう可能性があるのです。
それほど、大きな歴史的変革が起る可能性があります。

こうして考えてみると、世界恐慌の可能性は、ゼロではありません。
その震源地は、どこになるか、今のところ、確定していません。
さて、日本のバブル経済をつぶしてしまったのは、痛手です。
日本の土地本位制という経済システムは、
今後起きるかもしれない世界恐慌に、抵抗力があったのです。
日本のバブル経済によって、世界経済を救えた可能性があったのです。
そこまで行かなくても、
ドルを買い支え、アメリカ国債を買い続けることはできたのです。
今となっては、後の祭りです。























































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